鍼灸治療と施術内容
鍼灸治療(東洋医学)の治療には
1、本治法(木に例えると幹です)2、標治法(木に例えると枝葉です)があり、当院の治療はこの両方を使った2段構えの治療をします。
本治法は、病の原因となっている根本を治療する事です。
体質的な治療であり、この治療をする事で、つらい場所の治療効果も高くなります。
標治法とは、局所治療の事で、痛んでいる場所の治療です。腰痛なら、腰に治療する事です。
『すべての病は虚から』
人は皆、体質的な弱さを持って生まれて来ます。また、病気になるのは何かが不足している(虚)からだ、と考えるのが東洋医学です。
たとえば、風邪が流行っていても、風邪をひく人と、ひかない人の差は、その人の体力の差(虚の大きさによる)です。
ですから、東洋医学の治療で最も大切な事は、不足を補うという点です。
その不足を、脈や経絡などを診て判断するのですが、俗に言う"穴"は、その経絡上に現れた虚(不足)です。
経絡は皮膚のすぐ下にあるので、その経絡の不足に対して治療するので、浅い鍼で十分ですし、また、浅い治療でなければ効果がありません。
治療の流れ
初めてご来院された時は、まずカルテの記入をしていただき、どんな症状でお困りなのかをお聞きしながら
お身体を診させていただきます。
ベッドの上で上向きで寝ていただき、東洋医学的な診断に必要な脈やお腹、経絡の通っている手(腕)や足(脚)
などを診させていただきます。
その診断を元に今の症状に必要な治療方針を決定し、治療していきます。(この部分はほとんど本治法です)
本治法をしながら、標治法を必要に応じて加えたり、お灸を併用したりします。
本治法が終わりましたら、もう一度お身体をチェックし、次はうつ伏せになっていただきます。
本治法に必要な所と局所治療の両方を治療します。
最後にもう一度上向きになっていただき、治療後のお身体を診させていただきます。
※但し、病状などによっては、この限りではありません。
鍼は痛くないの?
鍼灸治療に使う鍼は注射針や縫い針に比べたら、とても細いです。また、同じ鍼治療に使用する中国針と比べても
極めて細く、ソフトで優しい刺激です。特に経絡治療は、鍼を浅く刺して、そのまましばらく置きますので、
自律神経がリラックスする方向へと作用してほとんどの方は寝てしまいます。
その他の治療
● 電気パルス療法:筋肉を動かします。
筋肉に鍼を刺し、そこに電気を通します。
● 耳鍼:花粉症・ダイエット
● 小児鍼